【調査士ねっとわーく】『チャレンジ精神』

 去年から、四国八十八箇所霊場を遍路しています。とは言っても歩きではなく、車ではありますが。あと五箇所で八十八箇所制覇  四国霊場に参拝すると、納経帳に御朱印と手書きの墨書をもらうことができます。これはどのような意味を持つのですか?と霊場の方に伺うと、霊場を一度参拝して納経すると、その霊場とのご縁が繋がる、ということなのだそうです。そして、一度ご縁が繋がった霊場には、今後二度でも三度でも参拝することができる、とのことでした。

 四国霊場には、非常に山深い場所や、とても遠い場所などもあり、一度行ってみるまでは、本当にこんなところまで行けるのだろうか、ここに行くのはとても無理ではないか、というものも中にはあります。しかしそのような場所でも、一度行ってしまうと、また今度も来ることができるのではないか、という気がしてくるし、実際に二度三度行くことができます。

 これは仕事でも同じだと思います。これまで経験がないような案件や、とても手の施しようがないような案件であっても、勇気を出してチャレンジし、諸先輩方のアドバイスを頂きながら、何とかやってしまえば、次回同じように困難な案件があってもまたチャレンジすることができるし、その積み重ねが自信に繋がっていくのだと思います。最初に臆して逃げてしまえばこれらのチャンスは全て無くなってしまいます。

 私は開業当初、実務経験がほぼ皆無、という状態でした。全てが手探り、という中、諸先輩方に良くしていただいたおかげで何とかかんとか、といった感じでした。  しかし私にとっては、全てが未経験ということは大きな強みでもありました。  簡単な案件でも困難な案件でも、未経験でなにもわからないことに変わりはないのですから。怖いもの知らずで何にでもチャレンジして、結果的に今まで何とかなってしまっていました。本当に幸運だったと思います。

 これからも臆することなく、お客様のため、国民の財産を守るために、チャレンジ精神を失うことなくがんばっていこうと思います。   

(記事 湘南第一支部 後藤 宏史)

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