【調査士ねっとわーく】趣味の山登り

 ここ数年で、自分の趣味の紹介するときに、「山登り」と言うことが増えた。

 盆地に子どもの頃から住み、丹沢の山並みを昔から眺めて育ったので、山はとても身近なものだったが、実際に頂上から見る景色はこの年になるまで見たことがなかった。「感激」の一言である。そこで、皆さんに登山の魅力を紹介したく、登山歴数回の初心者の自分のおすすめポイントを述べたい。

 ①ワクワクを味わえる   みなさんは、小学生の頃の遠足の前日のワクワク感を覚えているだろうか。「お菓子は何を持って行こう」「お弁当のおかずは唐揚げがいいな」など、妙なテンションになっているあの感じである。大人になって、あのワクワク感を味わえるのだ。きれいな空気の中で食べる昼食は最高。ガスバーナーでお湯を沸かして作るカップラーメンが最高のごちそうになる。同行する相手とのお菓子交換も、もう一つの楽しみでもある。

 ②登山用品集めの楽しみ   登山の三種の神器をご存知だろうか。初心者向けの本によると、「雨カッパ、リュックサック、登山靴」である。同行してくれた知人にも「この3つだけは外しちゃだめ!」と念押しされた。日本の某アウトドアメーカー「モン○ル」がお気に入りだ。前述した「三種の神器」はもちろんのこと、日常生活で使えるものも多く取りそろえている。例えば、汗をかいても速乾吸収、汗で冷えることがない高機能素材のアンダーシャツ。登山用品専門店ならではの特徴でもありチェーン店「ユニ○ロ」とはやはり違うなと感じさせられる。  

 ③登山用品が災害への備えに   ガスバーナーやヘッドライトなど災害が起きた時に役立つものがほとんどである。小さめの救急バックやカップラーメンなどを普段から登山リュックに入れておくようにしている。万が一有事の際に、その登山リュックが非常持ち出し袋になるのだ。実際に2月中旬の福島県沖で地震が起きた際、秦野も停電となったが、登山リュックからライトとラジオを取り出し、数時間をしのぐことができた。わざわざ非常用のものを用意しなくても、登山用品を揃えることが災害への備えになる。普段から使っていることが安心感につながる。   

 ④非日常を感じる   コロナ禍で以前のようにあちこちへは出かけられないご時世ではあるが、非日常を味わいにいくことができるのが登山の魅力だ。ありがたいことに地元秦野は山に囲まれた盆地であり、神奈川県内には多くの山がそびえている。山へ出かけ、森林からマイナスイオンを全身に浴び、スッキリした気持ちで日常に戻ることができる。頂上からの景色を眺めると、自分の考えや悩みがいかにちっぽけなものだったかと感じさせられる。すれ違う人の挨拶は山では常識。町中ですれ違っても挨拶しなかったであろう人とも、山ではちょっとした心の交流をもつことができる。これも登山の魅力だ。

 以上が自分の登山の魅力おすすめポイントである。コロナ禍ではあるが、神奈川県内の山から眺める見たことのない景色を、自分の目に焼き付けたい。「山は逃げない」と言うように、コロナが落ち着いたあかつきには、いろんな山々を飛び回りたい。

(記事 湘南第二支部広報員 矢野 貴之)

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