【広報ニュース】平成27年度 神奈川県立小田原城北工業高等学校出前授業

 県西支部では、平成28年1月21日に神奈川県立小田原城北工業高等学校にて第7回目となるこれから就職活動を控えた2年生を対象とした出前授業を行いました。毎年恒例となり今まで6回行っているという事もあり、会員18名の協力のもと、学校側との調整や実施に至るまでの準備等、スムーズに実施する事ができました。当日の天候は、快晴で風も無く出前授業に適した天気となりました。  

 第1部は教室で座学授業を30分、第2部は屋内施設にて4班体制で測量実習としてトータルステーションを使った逆打ち作業を全生徒に体験してもらいました。

 第1部の座学授業では、建設科で住宅建築を中心に勉強している生徒に対し建築と資格について説明し土地家屋調査士との関わりについて講義しました。  境界、登記という言葉を初めて聞く生徒が大半であるので、住宅建築のプロセスの中で境界確認、分筆が必要なケースを説明し、建築士、測量士が行うのではなく土地家屋調査士が担う仕事であることを説明しました。  初めて講師を務めましたが慣れないこともあり説明が単調になって聞きにくかったのではと心配しましたが、後述のアンケート結果で座学の授業を理解できたと回答してくれた生徒が多かったので安心しました。  測量士との違いなどを説明したほうが伝わりやすいとも感じています。 

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 第2部の測量実習では生徒数30名で1班当たりの生徒が約7名に対し、講師が3~4名で実施しました。  講師の会員は今まで複数回出前授業の講師を経験された方が多く、測量機器の扱い方等、生徒への説明に馴れていたので楽しく丁寧に実習を行う事ができたのではないかと思います。  初めて扱う機械、細かい精度に四苦八苦していましたが、実務さながらの作業に真剣に取り組んでいました。  最後に各点を結んで星形を確認してもらいましたが、精度の良し悪しが目視で確認でき笑い声も聞こえてきました。

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 逆打ち作業が終わった班は、GNSS(GPS)測量を講師の方から説明しました。人工衛星からの電波を受信するという響きもあり、関心を持つ生徒が多かったです。  アンケート結果でよく理解できたと記入してくれる生徒も多かったです。

 実習の最後にアンケート調査を実施し、結果は以下の通りでした。  

1.座学授業の内容は理解できたか?   理解できた73% 半分は理解できた23%  理解できなかった3%

2.測量実習、作業内容は理解できたか?    理解できた67%半分は理解できた33 理解できなかった0%

3.現場作業班の講師の印象はどうだったか?   優しかった93% 普通3% 怖かった3%

4.将来の役に立ちそうか?   役に立つ80% わからない17% 役に立ちそうでない0%

5.土地家屋調査士という仕事を知っていたか?   知っていた7% 聞いたことはある20% 知らなかった73%

6.土地家屋調査士の仕事に興味を持ったか?   興味を持った73% どちらともいえない27% 興味を持たなかった0%

 アンケート調査の結果をみて、土地家屋調査士に興味を持ったが多く、将来受験したいとのコメントもあったので出前授業の成果を感じております。  将来出前授業を受けた事がある生徒が会員登録する事になればと期待します。

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(記事・写真 県西支部広報員 青木 一高)

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