川崎市立宮前小学校での出前授業とGPS観測の実施


川崎市立宮前小学校での出前授業とGPS観測の実施

 6月29日、川崎支部は梅雨模様の中、地図や測量に関しての出前授業と二宮金次郎像マップ作成の為のGPS観測を実施しました。
 振り返れば、昨年末から今年の3月にかけての支部会員による調査で、市内全144の公立小学校の中で9校に、二宮金次郎の像が残っている事がわかりました。歴史ある学校が多い中、思っていたより少ない事に少し驚きました。
 9校の像の撮影調査は各学校長の許可を頂きながら行いましたが、今回のGPS観測校としては、観測条件やメディア取材の利便性を考慮して、市立宮前小学校を選定しました。そして、出前授業の可能性とやり方について、学校長と何回か意見調整を行い、最終的には学校側の希望で、6年生4クラスに対して授業の一環として実施することとなりました。


 当日は朝早くから雨。その雨が上がるように祈って準備をしたところ、実施時間には願いが通じて、外での授業と測量には申し分ない天気となりました。
 当初からGPS観測だけでは間が持たないと考え、校庭に15m間隔の糸を張り、児童全員が参加して歩測で距離を測るゲームも取り入れました。
 結果、二宮金次郎の話や伊能忠敬による測量と伊能図の話など、児童にとって退屈そうな話も、興味を持ってもらう事が出来たと思います。
 また、昔の測量・現代の測量と題してイラストを配布しての説明も、視覚的理解に繋がったと思います。




 出前授業中に朝日新聞社と東京新聞社が順番に取材に訪れ、児童や先生に取材をしていました。実際に両新聞社の翌日の朝刊に記事を載せて頂きました。
 土地家屋調査士制度が60年を迎える時期に、今回のような社会貢献を通じて広く市民に制度広報をしていく事の大切さを一人の調査士として感じました。
 また、支部会員の皆様のご協力に、心から感謝致します。

(写真:有野拓美 ・ 記事:林健二)

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