神奈川県立小田原城北工業高等学校 出前授業

県西支部では、平成25年1月17日に神奈川県立小田原城北工業高等学校にて第4回目となる出前授業を行いました。今回は4回目という事もあり、会員15名の協力のもと、学校側との調整や実施に至るまでの準備等、スムーズに実施する事ができました。

第1部は教室で座学授業を30~40分、第2部は屋外にて4班体制で測量実習として逆打ち作業を全生徒に体験して頂きました。 第1部の座学授業では筆者が講師を務めさせて頂きましたが、主に土地家屋調査士制度を知って欲しいと思い、登記制度の簡単な説明をしてから土地家屋調査士資格制度や建築士・測量士との違いについて説明しました。年収についても軽く触れたのですが、とても興味深そうに聞いてくれている手応えを感じ、印象深かったです。

第2部の測量実習では生徒数29名であった為、1班当たりの生徒が約7名に対し、講師が3~4名で実施出来たので、親切に実習を行う事ができたのではないかと思います。逆打ち作業が終わった班から、GNSS(GPS)測量を紹介しました。カーナビ、携帯電話などで一般的にも認知されている為、関心を持つ生徒が多く見受けられました。

実習を通して一番多かった質問は、先生生徒共にトータルステーションやGPS機器の金額についての事でした。毎回出前授業が終わって思うのですが、器械の金額をいくらと回答しようかある程度決めておいた方が良いのではないかという位に質問を受けました。

実習の最後にアンケート調査を実施し、結果を以下の通りまとめました。

1. 座学授業の内容は理解できたか?  理解できた77% 半分は理解できた23% 理解できなかった0% 2. 測量実習、作業内容は理解できたか?   理解できた81% 半分は理解できた19%  理解できなかった0% 3. 現場作業班の講師の印象はどうだったか?  優しかった88% 普通12% 怖かった0% 4. 将来の役に立ちそうか?  役に立つ65% わからない31% 役に立ちそうでない4% 5. 土地家屋調査士という仕事を知っていたか?  知っていた8% 聞いたことはある27% 知らなかった65% 6. 土地家屋調査士の仕事に興味を持ったか?  興味を持った38% どちらともいえない50% 興味を持たなかった12%

アンケート調査を実施してみて、土地家屋調査士の認知度が低い事が印象的でありましたが、出前授業を通して土 地家屋調査士に興味を持ってくれた生徒が1人でもいてくれた事が大変嬉しく感じました。出前授業によって受験 者数が増え、将来出前授業を体験した生徒が会員登録する事になればと期待致します。

県西支部 山口宏幸

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