小田原市立久野小学校 久野っ子に二宮金次郎像を贈る会

小田原市立久野小学校 久野っ子に二宮金次郎像を贈る会

 
   平成24年2月17日 小田原市立久野小学校にて「久野っ子に二宮金次郎像を贈る会」から新しく建立された、二宮金次郎像の贈呈・除幕式に招待を受けて出席して参りました。  建立された金次郎像は、創立65年の久野小学校には以前あった像の復元を、学校・同窓会・自治会・地域諸団体が実行委員会を立ち上げ賛助金を募り、子供達(久野っ子)に贈られたものとの事です。  式典の前に学校長に挨拶に伺った際、校長先生から本会で寄贈した金次郎マップの事が印象に残っている、是非久野小学校の金次郎像も掲載して欲しいとお言葉を頂きました。  
 
            式典には小田原市長・市議会議員等の来賓・保護者・一般参加者・全児童が出席され、盛大に贈呈・除幕式が行われました。今回贈呈された像は、一般的な薪を背負って本を読む像や、県西地域に点在する草鞋を手渡す格好をしたものとは一風違うものでした。  
   金次郎像制作者である小田原市出身の彫刻家髙井正二氏からのことばによると、久野小学校の金次郎像は、世界に1つしかない種を蒔いている姿をしており、「一粒の種が...」という題名で制作されたものです。洪水から村を守る為に堤防に松を植え、始めは少しの油菜の種から、やがて多くの菜種油を得た話がありますが、米の種を蒔く二宮金次郎の姿をイメージし、久野っ子の皆さんの一粒の種が大きな実になって欲しいという願いを込めて制作されたとの事でした。材質は乾漆という技法で作られており、奈良時代の仏像に用いられた技法で千年の年の風雪に耐えうるものです。贈られた銅像は記念式典の後、多くに方の目に触れる場所に設置されるそうです。    また小田原市内の小学校では4年生になると、尊徳学習として二宮金次郎の功績を学ぶ授業が行われており、4年生児童から学習成果発表がありました。児童の手作り草鞋の披露や、蕎麦の実収穫体験の話、尊徳記念館での学習内容について発表もあり、最後に「金次郎像を贈って頂きありがとうございました」と、お礼のことばがありました。  皆うれしそうな顔をしており「辛い事があっても金次郎像を見て元気とやる気を得る」との話もあって、とても印象に残る式典でした。   県西支部 山口宏幸

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