【調査士ねっとわーく】「しまなみ海道 サイクリング」

 最近、私の周りの調査士会員の中にロードバイクといわれる自転車を楽しんでいる人が増えています。ロードバイクは、100kmを超えるような長距離でも効率よく快適にそして速くサイクリングできるように作られた自転車であり、聞けば「楽しい、気持ちいい、痩せるよ」などと勧められるので、新しい物好きの私は今年の春、初心者向けのロードバイクを購入してみました。購入したのは良かったのですが、なかなか乗る時間が見つからず、夏になって1度だけ多摩川河川敷を河口までサイクリングすることができました。

 

 

 

 サイクリングをして感じたのは、一般の道路は車が近くを追い越していくので非常に怖い、信号などで一度止まると走り始めが大変ということです。ところが、整備されたサイクリングコースでは、ある程度のスピード(私はゆっくりめ)で止まることなく漕いでいると、結構な距離でも行くことができました。とはいえ、サイクリングする時間は相変わらず見つからず、愛車は倉庫に眠ったままになっていました。

 そんな時、知り合いに「しまなみ海道に行かないか」と誘われ、それが何処にあるのかも知らないのに「行く」と即答しました。調べれば、広島県尾道市から愛媛県今治市までの全長約75kmの行程で、サイクリストの聖地と言われているとのこと。途中に向島、因島、生口島、大三島、伯方島、大島の6つの島があり、それぞれ橋で繋がっていて自転車で渡ることができるらしい。

 

 夏の暑さも収まった10月9日の朝、尾道駅前で仲間たちと合流し、まずは1つ目の向島へ尾道大橋で渡るのですが、聞けば交通量が多く危険なため渡船で渡ることにしました。早朝から地元の高校生が駅から渡船で渡っていきます。

 

 

 島へ渡ると早速サイクリング開始ですが、驚いたことに車道脇に青い線が書いてあり、その線を辿って行けば迷子にならずに目的地に行くことが出来ます。そして、地元の車は自転車に優しく走ってくれるので怖い思いをすることはありませんでした。

 

 

 海沿いの素晴らしい景色を見ながらのサイクリングは、文章で表現することは難しいほど素晴らしかったです。これは体験しないと分かりません。いつまでも走っていたいと思います。橋を渡るときは、少し山道を登らないとなりません。つらい思いをした後には、橋からの絶景を楽しむことができ、橋は自動車とは別に自転車・歩行者(原付も走ります)の専用道路なので、安心して走ることが出来ます。

 

 

 

 サイクリングならではの楽しみとして、細い商店街の中まで探索することが出来ます、この日は地元の美味しいアオリイカの料理を楽しみました。食事した直後にもかかわらず、有名な揚げたてコロッケも最高に美味しかった。これは是非皆さんに食べて頂きたい。コロッケの写真を撮りたかったのですが、気が付いたときは食べ終わっていました。

 

 

 

 生口島と大三島を結ぶ多々羅大橋の途中に、広島県と愛媛県の県境があります。大三島に渡ってすぐ、道の駅多々羅しまなみ公園からの景色は忘れられません。

 

 

 

 最後に来島海峡大橋(全長4km)を渡れば、四国上陸となります。この頃には流石におしりも痛くなってきます。宿泊は今治駅近くのサイクリストに有名な宿、しまなみゲストハウス「シクロの家」に。到着は、少し暗くなってしまいました。チェックイン後、近くのしまなみ温泉喜助の湯で疲れを癒し、地元の白楽天今治本店にて有名な焼豚玉子飯を頂きました。

 

 

 

 翌日は帰路になりました。しまなみ海道の各島には地元の方の足として渡船やフェリーが充実しており、途中の島までフェリーで渡って、そこからサイクリングもできます。当日は午後から雨が降ってきましたので、途中の島から尾道までフェリーで戻ることにしました。尾道では地元の銭湯でさっぱりし、お好み焼きを堪能してから神奈川へ帰宅しました。

 

 初めての経験でしたが、サイクリングの楽しさ、旅の楽しさを満喫することができ大満足の旅行でした。しまなみ海道は、サイクリングに対する地元の方の思いによりコースが整備されており、自転車に対して車の運転も優しく、また必ず行きたいと思います。皆様も興味がありましたら是非行ってみていただきたいと思います。

 

(記事・写真 会長 大竹 正晃)

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