【広報ニュース】土地家屋調査士ってなに

 土地家屋調査士ってなに?という課題で同窓会副会長を務める鎌倉市立大船中学校の「総合的な学習の時間」で講師を務めました。

 

 この授業は中学2年生が将来に備えていろいろな職業体験を学習する時間で、コロナ感染前はさまざまな職種へ赴き、実地を兼ねて学習していましたが、現在はコロナ感染の影響で講義のみとなっています。

 

 10月下旬キラキラと輝く中学2年生30名の前で「土地家屋調査士」の業務内容と仕事の難しさや楽しさを50分語りました。

 

 冒頭この資格聞いたことありますか?と担当した2クラスで聞いてみましたが、先生を含めて知っている人は0名でした…。

 

 導入は「鎌倉殿の13人」の舞台となった鎌倉鶴岡八幡宮裏山、古都保存法のきっかけとなった昭和の鎌倉攻め「御谷騒動」から宅地開発の話しをきっかけに登記業務の内容、大船中学校敷地の公図を参照しながら土地の筆界を調べながら測量をすること、(面積の求め方の質問がありました)建物が新築されたら登記できるか、誰の持ち物か確認しながら調査をすること、

 

 ここでクイズを出しました「鎌倉大仏」様と「大船観音」様どちらが登記できるか?

最初のクラスは正解者5名でしたが、次のクラスは半数が正解でした。因みに大船観音様は教室から見えています。

 

 楽しいことはいろいろな人と会えること、知らない土地に行けること、もめていた土地境界を解決できたこと。

 難しいことは土地の境界でもめていることや相続で親や兄弟間の話し合いがつかずもめること等、

 

 まとめに学校生活と同じように、近所の人と仲良くすること、そして仕事以外にさまざまな市民活動やボランティア活動を通して、勉強や仕事以外で、世界を見つめ地域で活動することの大切さを語りました。

 

 ここで感想文をいくつか紹介いたします。

 ・将来自分が土地を買う機会があったら、自分が死んでしまった後などに家族に迷惑をかけないようにして、境界線用の杭を打とうと思います。

 

 ・土地家屋調査士という職業に必要な「登記」についてとても興味を持ちました。

 

 ・今までは土地家屋調査士がどういうものなのか知らなかったけど、今回の授業を聞いて境界線争いの解決や建物の登記等、とても大切な仕事だなと知りました。自分も進路を考えるときにこの仕事はどういう時にどういうところでやりがいを感じるかを考えて選ぼうと思いました。

 

 ・土地家屋調査士はそんなに広まっていないですが(中略)普段の生活に必要なことをする仕事だから、少なくなったらいけないと思ったからもっと土地家屋調査士を広めなければいけないと思いました。

 

 ・土地家屋調査士の仕事や世界のことについて教えていただきありがとうございました。(中略)今日学んだ事は進路を考えるときに活かしていこうと思います。

 

 ・若木さんは過去にあった出来事をたくさん話してくれて、飽きずに話を聞いていられました。本題に入ると難しい言葉がたくさん出てきて調査士の方々は、こんな細かい作業を丁寧にしていてすごいと思いました。また、土地トラブルにも焦らずに落ち着いて対話したりと調査士に興味を持ちました。(中略)人のために活躍できるのはいいことだと思いました。

 

 みなさまも母校の後輩に、私達の業務を熱く語ってください。

 

(記事 横浜南支部 若木 一美)

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