これまでに2回しか歩いていないのですが、あの世界遺産である熊野古道についてお話しようと思います。
最初はそもそも熊野古道を目的とした旅行ではなかったのですが、宿にてガイドブックで翌日の目的地を検討していて(例によって気ままなぶらぶら旅でした)以前から気にはなっていたこともあり、熊野古道ハイキングの決行としました。コースはいくつか載っていたのですが、まずは初心者コースということでルートを決めました。半日コースだったと思います。
2度目は伊勢神宮に参拝し、松阪牛を食すべく旅に出ましたが、熊野古道散策も目的に入っていました。多少ハードではありますが、あくまでもお手軽コースです。
いずれも世界遺産指定後だったこともあり、歩き出してまず思ったのが「山道が良く整備されているな」ということです。結構険しい道もあったのですが、路肩が崩れて歩行困難な箇所は一切ありませんでした。しかし多く見かけたのが、つづら折れのコースの近くにある、かつての山道(参詣道)であったろうと思われる地形です。このような山岳地では土砂災害を含めた自然の力によって、山道を変更せざるを得ない事態が幾度もあったのだろうと素人考えをしたものです。
歩き疲れて峠の開けた場所で一服しながら遥か彼方の海を眺めていると、かつての熊野詣の参詣者もこうしてここで腰を下ろして同じ景色を見ていたのかなと、少し神聖な気分になったりもしました。 当時の写真を見返したり、ネットで検索したりしながら(無数のルートが有るようです)、いずれまた、次回はもっとハードなコースをと脳内参詣をしております。 (記事・写真 横浜中支部広報員 川又康司)
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