【調査士ねっとわーく】夏の観察日記

 私は6月にとあるサービスエリアでメダカミックスなるボトル商品を見つけた。昔はよく子どもと一緒にカブトムシやセミ、トンボ、金魚、ザリガニなどを飼っていたが、子どもも大きくなりあまり生き物を飼いたいとは言わなくなってしまったが、久しぶりに生き物を飼ってみることにした。そんな私の夏の観察日記を記していきたいと思う。

 

 幸い家にはザリガニを飼っていた際に使っていた水槽セットが残っていたのでメダカをそこに入れて我が家に迎え入れることにした。メダカミックスの中にはメダカの稚魚が20匹程入っており、体の大きさも色もまちまちのメダカが水草と一緒に売られていた。1匹だけ他とは微妙に異なる形のメダカが入っており、そのメダカを「ぶちゃ子」と名付けた。

 

 2週間もするとぶちゃ子は3cmまで成長した。他のメダカと比べると食欲旺盛で1匹だけ体が明らかに大きくなり、頭の形は丸く、真っ黒だった体は少し色が薄くなっていた。そして飼い始めてから約1ヶ月。ぶちゃ子に後ろ足が!私はこの頃になってようやく気づいたのだが、ぶちゃ子はメダカではなくオタマジャクシだった。

 

 後ろ足が生えたと同時に顔がとがり、カエルらしくなってきた。とはいえ、まだ足が生えて間もないのですぐに「カエル泳ぎ」のような動きができるわけではない。数日かけて、ぶちゃ子自身も足が生えていることに慣れていったようだった。

 

 さらに数日。ぶちゃ子に前足が生えているのを発見。カエルは両生類であり、オタマジャクシからカエルになるにつれて、えら呼吸から肺呼吸へと変わっていく。そのためぶちゃ子を砂利で足場を作った新しい水槽に引っ越しさせることにした。この時期、カエルは尻尾をとかしてそれを養分に成長していくためエサは必要ないそうだ。変態の時期はオタマジャクシに多くの負荷がかかるため家族全員で優しく見守った。

 

 数年前、子どもと一緒にセミが羽化するのを見たことがある。オタマジャクシがカエルへと移り変わっていくのは時間がかかるのでセミほど劇的ではない。しかし、どちらも私に生命の神秘を感じさせた。前日まで水中にいたヤゴが一晩でギンヤンマに成長したときには、水槽に蓋をしていなかったため、早朝にトンボが家中を飛び回り、寝ぼけた私は泥棒が侵入したのかと勘違いし大騒ぎしたことも懐かしい。生き物はとても美しく、不思議だ。久しぶりに生き物を飼ってみたが、まだまだ知らないことが多く面白い。

 

以下、カエルの画像があります。苦手な方はお控えください。

 

「 大人の眼(老眼)」を持つ私はメダカと信じて疑わなかった

 

  

 

一緒に来たメダカと明らかに大きさが違うが離れ目がかわいい

 

 

 

よく見ると後ろ脚?

 

 

 

あっという間にしっぽの生えたカエルに

 

 

大人の?カエルになった

 

 

 

(記事・写真 横浜中支部広報員 菅原 大悟)

 

 

 

 

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