タチウオ釣りが好きです。
タチウオは細長い体型と鋭い歯を持つ肉食魚で、体調が1メートルを超えることもあり、強い引きを楽しめます。また大変美味で、刺身、塩焼き、ムニエルなど、どのように料理してもおいしく、釣ってよし食べてよしの人気の魚です。
私がはまっているのは岸壁からのウキ釣りで、主に初夏から秋にかけて良く釣れ、日が落ちて暗くなると接岸してくるので夜が勝負です。
電気ウキという光るウキを水面に浮かべ、その下の針にキビナゴやサンマの切り身などを付けてその時を待ちます。
タチウオが餌に食いつくとウキが沈んだり、横にスーッと動いたりという変化(アタリ)があります。大抵の魚はウキに変化があったら素早く竿先を持ち上げる(合わせる)ことで魚を針にかけます。
しかしながらタチウオは食べるのが遅いのか警戒心が強いのか、アタリがあってからすぐに合わせても、ほとんど針にかかりません。
「アタリがあっても、タバコ一本吸ってから合わせろ」などと言われるくらいタイミングが難しいです。
ウキが深く沈みっぱなしになったり、ピョコピョコと動いたりしますがガマンです。しっかりと餌を咥えこんだタイミングを見計らい釣り上げます。そのかけひきがたまりません。アタリがでている間中、アドレナリンが出っぱなしです。
最もよく釣れる秋には、防波堤に釣り人が集まり、海には電気ウキが並び、幻想的な光景となります。
釣りたてのタチウオはギラギラと、まさに「太刀」のように光っています。
(記事・写真 湘南第二支部広報員 筒井 淳)