首都圏から北海道への交通機関といえば、飛行機が多数派ではないでしょうか。かつては寝台特急も走っていました。さらに昔には青函連絡船で「津軽海峡」を越える鉄道連絡もありました。
今年5月の大型連休中、茨城県の大洗港から北海道の苫小牧港までフェリーに乗船する事にしました。
東京駅から列車を乗り継ぎ約2時間で大洗駅に到着しました。大洗駅から大洗フェリーターミナルまでは徒歩で約20分です。
出港時刻は19時45分ですが、乗船開始はかなり早めの18時30分からでした。
今回乗船するのは2人部屋で、船体の内側にあるため窓無しの部屋となっています。
乗船後はすぐ大浴場に向かい、その後は甲板に出て出港の様子を見に行きました。すでに日の暮れた港を出て、少しずつ陸地が遠ざかる様子を眺めるのも船旅の楽しみの一つではないでしょうか。
翌朝、船は小雨まじりの太平洋上を北へ向かって航行していました。到着までにはまだまだ時間があります。ロビーやプロムナード等の共用スペースも十分に広いので、外の海を眺めたり、自室に戻ってゆっくりしたり、日常とは違った時間の過ごし方が出来ます。
北海道・苫小牧港の到着は13時30分。この日はほぼ定刻に入港しました。この苫小牧港フェリーターミナルは、八戸港からのフェリーや名古屋から仙台を経由するフェリーも発着する規模の大きいターミナルです。ここからは、船に積んできた自家用車あるいは連絡バス・タクシー・レンタカー等で次の目的地へ移動する事になります。
茨城県・大洗からは実に約18時間の船旅でした。時間がかかった分だけ、非日常気分が味わえたように思います。北海道への移動に際して、このようなゆったりした船の旅も是非選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。
(記事・写真 県西支部広報員 島津 隆一)