昨年の暮れに土星と木星が大接近!しかも400年ぶりの超大接近というニュースを耳にしました。
これは是非ともよく見てみたいと考えていたところ、トータルステーションで見ることを思いつきました。トータルステーションの倍率は30倍です。
先ずは光輝く2つの星を目視で確認し、トータルステーションで覗いてみました。すると、残念ながら木星の縞模様は分かりませんでしたが、木星の近くに2、3個の小さな明かりがはっきりと見えました。木星の周りを回る衛星が見えたのです!大興奮。ちなみに木星の衛星は、最近新たに12個見つかり全部で79個もあるそうです。
次に土星を見てみると、木星のような円ではなく、なんとなく横が出っ張って見えました。これはぼんやりとですが土星の環が見えている!とまたまた興奮。
このほかにも、月のクレーターをはっきりと見ることができます。お子さんやお孫さんの自由研究にもいいのではないでしょうか?
虹はどのように見えるのか今度試してみようと思います。
余談ですが、国際宇宙ステーションも肉眼で見ることができます。こちらは動きが早いのでトータルステーションで見るのは難しいらしいですが、見えれば形も分かるようです。
最後に、太陽を見るときは必ず専用フィルターを付けて見てください。
追記
今年も11月5日に見てみました。
17時半にひときわ明るい星が南の空の高さ45°位に見えるのが木星です。衛星が3個はっきりと見えます。そこから西に離れた所の少し暗い星が土星です。なんと、今年は土星の環がはっきりと見えます!去年よりも空気が澄んでいるのかもしれません。もしかすると、コロナのため人間の活動が少なくなった影響では?だとすると、今年が最後のチャンス?18時には木星は高く上がってしまうため、太陽観測用のアイピースなしでは見ることはできませんでした。しかし、時間が経てば西へ沈んでいくため再び見えるようになります。
(横浜北支部広報員 齊藤 嘉一)