土地家屋調査士を目指したきっかけ
調査士の勉強を始める前から、街歩きが趣味でした。マンホールの蓋や電柱、セットバック、車止めなど、日常に普通にあるものを観察して歩いています。ふだん気にしないものに着目してちゃんと調べてみると、ものすごく楽しいです。インフラなどの仕組みの壮大さに感動し、魅了されます。その街歩きの観察対象の一つが基準点や境界標でした。 2014年、街歩き仲間が『街角図鑑』という本を出版することになり、私も境界標や基準点の記事を寄稿することになりました。その時点では「測量に使うものらしい」程度の知識しかなかったので、慌てて測量の勉強を始めました。勉強してみると測量は本当に奥深くて面白く、すっかり夢中になってしまいました。そのまま趣味で勉強を続けて測量士補→測量士と合格したところ、知り合いから勧められて調査士試験のことを知り、せっかくだからと受験してみることにしました。 勉強してみると、調査士も非常に魅力的な職業でした。私は上下水道などのインフラを淡々と保守する事業者の皆さまを尊敬してやみません。調査士は登記制度というインフラの保守人なのだ、ぜひ測量と登記の世界に入ってみたいと思うようになりました。そして今年、調査士名簿に登録していただきました。 全くの他業種からの参入なので分からないことだらけですが、不動産手続きの円滑化に寄与できるよう、微力を尽くしたいと思います。
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