神奈川県土地家屋調査士会の広報活動の一環として、平成27年1月15日に県立向の岡工業高校において、本年度2回目の出前授業を行いました。 川崎支部では、毎年恒例となりました秋の出前授業を、既に11月に実施いたしました。その時の授業は、座学と測量実習という2部構成で行っておりましたが、学校側からの要請を受けて、別の3年生の生徒に対して、座学のみの出前授業を行う事となりました。 前回は高校の授業でも測量等を学んでいる都市工学コースの生徒たちが対象であった為、測量実習や調査士業務の講義も関係性があり理解し易かったと思いますが、今回の対象は建築コース3年生の内、選択履修者7名が対象なので、建築関係の話も用意しました。 講師二人で、第1部は小西会員によって、調査士の業務と、資料を用いて登記の概要を説明し、土地境界確認について、学校の近くの現場に出て、分り易く話をしました。雨の中ではありましたが、測量図を片手に現場に立って、実際に設置された境界標を見学しました。教室での聴講のみより、目で見て、境界標の役割や測量の大切さなどを具体的に実感できたと思います。
第2部では、敷地の道路付きやセットバック等の話を絡めて木造建築設計の講義を私が行いました。また「家を建築する時のポイント」をイメージさせつつ話を進めました。 全員進路も決って落ち着いた様子の3年生を相手に、講義をさせて頂きました。今回は、生徒たちが飽きることなく最後まで話聞いてくれました。
学校側で用意したアンケートに、生徒が感想を書いて、先生が集計をしてメールで送って下さいました。土地家屋調査士の仕事内容を概ね理解できたとか、講義については、分り易かったとか、興味関心が持てた、など良い感想を頂きました。 座学のみの2部構成(100分)は今回二度目の試みでありますが、時間通りに納まらず最後はしょってしまったのが反省点でした。 座学の講義内容については、「生徒にどこまで詳しく話すか」「専門用語を理解できるか」「興味関心を持ってもらえるだろうか」など、いつも不安があります。が、学校の先生方との打ち合わせでは、知識と技術を持って実際に働いている業界の方に話をして頂くのは生徒の刺激になり、勉学に対する動機付けとなるので、毎年続けてやっていただきたいとおっしゃっていました。 今後もそのような期待に答えつつ、土地家屋調査士の広報活動をしていけたら幸いと思いました。 (記事・写真 川崎支部副支部長 林 健二)
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