神奈川県土地家屋調査士会広報部では川崎支部と協力し、平成26年12月10日の水曜日に川崎市立川崎総合科学高等学校で外部講師講演会を行いました。 外部講師講演会というのは、川崎総合科学高等学校が定期的にさまざまな職業の社会人を招き生徒に話をしてもらう、というもので、いわば座学のみの出前授業です。 毎年、高等学校を対象にした出前授業は行っていますが、実習作業のない出前授業はほとんどありません。以下に概要を示します。 【学校側からの要望等】 ・講演時間は約2時間、対象生徒は建設工学科の1年生と2年生の約80名。 ・2年生になると建築関係に進む生徒(建築コース)と土木関係に進む生徒(都市コース)に授業が分かれる。 ・卒業後就職を希望する生徒は約3割で、他は専門学校と大学への進学。 ・測量の授業としては平板測量、水準測量、三角測量、多角測量などを行っており、測量の知識はある。 ・「資格取得を目指す生徒もいるため、日々の勉強の動機付けにしたい。」というのが学校側の要望。 【事前のプラン】 ・話が単調になることを防ぐため、講師一人およそ10分の持ち時間で各自が高校時代から現在に至るまでの学歴や職歴、土地家屋調査士を目指すきっかけなどを披露する。上田次長が司会進行を務め、全体のコーディネートを行う。 ・建築関係を目指す生徒と土木関係を目指す生徒が混在しているため内容を土地家屋調査士業に限定せず、土木の話と建築の話をメインにし、土地家屋調査士との関わりなどについて話をする。
【実際の講演内容】 実施場所 川崎市立川崎総合高等学校(川崎市幸区小向仲野町5-1) 対象生徒 建設工学科 1年、2年生 76名 講 師 川崎支部 林健二副支部長、小西行長副支部長 広報部 中川裕久部長 、上田尚彦次長 講義内容 9:30 集合 10:00 講師紹介 (5分) 学校側 10:05 開始の挨拶(5分) 川崎支部 渡部清一支部長 10:10 講演1(5分) 土地家屋調査士とは (上田) 土地家屋調査士について簡単に説明 10:15 講演2(40分)自己紹介 (林、小西、中川、上田) 各自、土地家屋調査士になろうと思ったきっかけなどを紹介 10:55~11:05 休憩 11:05 講演3(15分) 開発と測量(小西) 開発行為(宅地造成)と測量や土地家屋調査士業務との関わりをなどについて解説 11:20 講演4(20分) 建築と土地家屋調査士(林) 建築に関する話をしつつ、土地家屋調査士との関係、土地家屋調査士の資格を持っていて良かったことなどを解説 11:40 講演5(15分) 資格取得のメリット(中川) 資格を取得することのメリットなどについて解説 11:55 質疑応答 終了の挨拶(5分) 土地家屋調査士会 朝岡道久副会長 その他のメンバー 三浦正樹広報部理事 取材
講演3では参考資料として実際の開発許可申請で使用した土地利用計画図などの図面を配布しましたが、「実習で自分たちが作図した図面と、プロが実際に描いた図面が比較できて生徒には良い刺激になったと思う」と学校側には好評でした。 座学のみの出前授業は天候に左右されず、少人数で実施できるなどのメリットがあります。また今回、内容を工夫することによって長時間であっても話が単調になることなく実施可能であることが分かりました。 この経験を活かして今後は大学をはじめ工業系高等学校以外の学校にも座学による出前授業を実施できればと思います。 (記事 広報部長 中川 裕久) (写真 広報部理事 三浦 正樹)
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