平成24年12月22日(土曜日)午前10時から、神奈川県立平塚江南高校にて「2012年度キャリア教育支援事業」の講演が開催されました。これは同校生徒の保護者の中から協力を得て選ばれた方が講師となり、自身の職業について現在の職業に就くまでの過程や実際の仕事について話し、生徒自らが将来について考える手助けを行いたいという目的で毎年、学校とPTAが共同で開催しています。3回目となる今回、同校の生徒の保護者である鈴木貴志理事が講師として参加するということで、取材を行いました。
講師は、大学教授の方、医薬品基礎研究者の方、宮内庁勤務の方、都市計画コンサルタントの方、エンジニアリング企業勤務の方、歯科医の方、土地家屋調査士である鈴木理事の7名で、パワーポイントを用いた講義が順次行われました。質疑応答の時間も設けられ、生徒、保護者、先生からの質問に対する講師の方々の回答に、場内大いに盛り上がりました。
鈴木理事の講義は土地家屋調査士という職業の解説から始まり、登記制度、事業形態、仕事の概要を説明されました。質疑応答では保護者の方から「仕事はどのようにして獲るのか」という質問がありました。鈴木理事は「人間関係のつながり」から仕事を獲られるようになる事を説明し「人間関係のつながり」の大切さを話されました。また、講義の中で鈴木理事は「部活動では真剣勝負にこだわり緊張感・充実感を経験し、勉強も部活と同じと考え、テストは試合、入試は本大会のつもりで楽しむこと、また、他人のきれいな言葉に惑わされず自分の為に考え、判断、行動し最後は自分が責任をとるという姿勢を学び、そして結果を出してほしい」と話し、その言葉に頷く生徒の姿が印象的でした。また、他の講師の方々の講義も興味深く面白い内容で、取材を忘れて思わず聞き入る程でした。 約1時間の講義・質疑応答の後、場所を移し理系文系、数班のグループに分かれ、各グループ毎に講師が加わって討議が行われました。最後に発表を行い、将来自分の希望する職業に就く為に必要な事、また、勉強以外に学ばなければいけない事などをディスカッションし約2時間半に亘った講演が終了しました。
グループ討議に参加する鈴木理事
バブル期に学生時代を過ごした私は果たして、将来自分の就きたい職業に対して、その当時どのくらいのビジョンを持っていただろうか。真剣に講義を聞き討論する次代を担う生徒の皆さんにエールを贈らずにはいられませんでした。 湘南第二支部 西野 稔
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