日調連 第69回定時総会開催 |
日調連 第69回定時総会 日時 平成24年6月19日(火)~20日(水) 会場 東京ドームホテル 日本土地家屋調査士会連合会総会が、連合会役員及び全国の単位会からの会長・代議員からなる総会構成員183名と、オブザーバーならびに法務大臣表彰受賞者を交え、東京法務局長を始めとする多数の来賓を迎えて二日間に渡り開催されました。なお、当会からは、尾栢監事が法務大臣表彰を受賞されました。
総会の始めに、昨年の東日本大震災の被災地となった岩手・宮城・福島の三県の調査士会を代表して岩手会菅原会長から義捐金のお礼と、今後も震災復興に協力を願いたいと挨拶がありました。
総会は、竹内会長体制での初の総会となり、お祝いムードでと思っておりましたが、平成23年度事業経過報告と今年度の事業計画を含む審議事項について、各単位会から61もの事前質問及び要望が出されておりました。要望の中には、土地家屋調査士が登記申請書に添付する「93条調査報告書」の改定に関するものなど、制度の現状や将来を見据えた鋭い問題意識を含むものもあり、二日間に渡り熱気あふれる審議と可決承認がなされ、要望事項が受理されました。
詳しくは会報「土地家屋調査士」に譲るとして、印象に残ったのは第3号議案「連合会会館(シティ音羽)の処分の件」と、予算案審議に係る「旅費規程運用の説明」でしょうか。私は「竹内会長、連合会会長は全国会員の代弁者です。そんな熱くならないで」と気負い過ぎかなと思いました。 要望には、「日調連役員は土地家屋調査士の将来像を明確にし、制度発展の道を探して将来のビジョンを示せ」といった趣旨のものも見受けられ、改めて神奈川会役員としての重責を感じました。日調連役員の皆様、法務省との間での、土地家屋調査士制度や登記制度の発展について、全国土地家屋調査士会会員の代弁者としてよろしくお願いします。
余談ですが、懇親会の席で京都・大坂のご当地境界立会の話を聞きました。 京都の場合「境界はそれでよろしおす」のあと大体電話で断りが来て、なぜかと問うと「おおぜいの前で、そんなこと言われしまへん」、大阪ではいきなり「ど突き合い」言ったモンの勝ちのようなものがあり「筆界というより所有権界を決めている」かなと某副会長さんから聞こえましたが。 もう一つ、神奈川での境界立会は公図を重要視していると思いますが、大阪で公図を持ち出すと「なに言うてんの。太閤さんの時代からこうやんか」、京都はもっと凄い!「公図なんて、うちらの言うこと聞かないで勝手に明治政府が作ったもんやおまへんか、うちとこは前の戦争(なんと応仁の乱:1467~1477)頃からここに住んどります」貴方ならどうしますか。 少しアルコールが入っておりましたが、ご当地の境界立会話どうでしょう。 私たちの不動産登記法は手続法としては全国共通でも、身近なところでは旧市街と新興住宅地の人気(人の気質)の違い、特に旧市街地における土地の境界などは、その地域の慣習や風習を承知していないと後から苦労をします。 日調連では全国の「地域の風習・習慣」について情報収集をしておりましたが、各地の事情として、まとまったものを早く見たいものです。 土地家屋調査士の事業形態は、調査士法人を設立して全国に展開される会員もいますが、私は神奈川県内で地域の慣習や風習を熟知した、安心の「我が街の土地家屋調査士」を目指したいと思います。 広報部長 有野拓美
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