第73回定時総会 |
日時 平成24年5月25日(金) 13:00~17:00 場所 ロイヤルホールヨコハマ 第73回神奈川県土地家屋調査士会定時総会が例年通り、ロイヤルホールヨコハマにおいて開催された。昨年の総会は、東日本大震災による被災者を配慮して懇親会は自粛されたが、今年は総会式典に林横浜市長からも祝辞をいただき、式典後は例年通り多くの来賓を招いて懇親会が開催された。
定時総会の審議の詳細は割愛するが、平成23年度の決算報告や平成24年度の収支予算案の審議では、会員から多くの質問が出された。質問の大半は財務会計についての内容であったが、毎年土地家屋調査士試験の受験者が減少し続けていることや、会員数が減少傾向にあり、今後会費収入の落ち込みが予想されることを危惧するものもあった。
昨今の世相を反映して不景気な話題が多い中、総会式典にて祝辞をいただいた小沼横浜地方法務局長の「平成23年度の管内の不動産の事件数は、前年度比1割増であった」、「県内法務局の一部に2月から図面情報交換システムが導入され、今後も順次導入、稼動の予定である」、「今年度の14条地図作成業務は面積比および地権者数共に前回の1.5倍」などは明るい話題であった。また、横浜弁護士会の髙岡副会長からは「ホームページを見たら“二宮金次郎を探せ”という企画が目に付いた。最初は土地家屋調査士とどのような関係があるのか疑問に思ったが、県内にある二宮金次郎像の位置を測量し経緯度で表示するというもので、二宮金次郎と測量をうまく関連付けており、こんな広報の方法があったのか!と感銘を受けた」と広報に関わる者としてはうれしい祝辞をいただいた。
筆者は以前、大手ソフトウェア会社の元経営者の著作の中に「会社の目的は何か?それは存続することである。存続とは簡単に言えば定期的に新人を雇い、製造業であれば技術を、サービス業であればノウハウを継承することである。もし仮に10名で起業し、10年後も同じメンバーのままの会社があったとする。それは存続しているのではなく、ただ存在しているだけだ」というようなことを述べているのを読んだことがある。人口減少時代であり、受験者や会員が減少することはある程度仕方の無い事だとは思う。しかしながら土地家屋調査士を「存続」させるためにはやはり、人口減少以上の急激な受験者数減少を食い止め、増やす努力は絶えず続ける必要がある、と今回の総会を通し改めて決意した。 記事 広報部次長 中川 裕久 写真 県西支部 山口 宏幸
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