【広報ニュース】~教壇に立つ~

 日本の良い部分である四季のちょうどど真ん中、所謂「梅雨」ですが、この雨が日本に潤いを与え、麗しい日本にしてくれると私は感じます。

 

 さて令和6年6月25日午前中の出来事でした。梅雨の合間の曇り晴の下、湘南第一支部の土地家屋調査士の数人がこれからの若人に、そして土地家屋調査士の未来のために集結した。

 

お日柄は先負け、午前中は動くな的な慣習のなか、それをも跳ね返す力のある土地家屋調査士の二人が伝えるべき事を伝えたい場所にて発する声、そして言葉にその思いをのせたのだ。

 

仕事の内容や、法律の事、国家資格の事、そしてその人の今を作る歴史。

 

生徒たちの関心も高く講義の後に質問が殺到した。そう答えきれないほどの。

 

色々な質問に丁寧に回答していく、その姿勢には土地家屋調査士の明るい未来が垣間見れ、生徒たちの瞳には輝きが灯る。

 

私自身は少し後ろの席でお時間を共有させていただいた次第ではありますが、とても感動を覚え、しかしながら身の引き締まる感覚もありました。正直に綴らせていただきますが受験者数の減少や世代交代による土地家屋調査士の人数の減少、資格制度の維持に直結する問題と私は感じます。

もっともっと土地家屋調査士の魅力を伝え、知名度を上げていかねばという危機感を再確認できた時間でした。

 

3年後や5年後ではなく、50年、100年後のより良い未来を信じて、改めてこの日の様な活動を増やしていければこれ以上の冥利に尽きることはないのではないか?

 

たかが出前授業、もちろん相手が学生ですから真剣さに欠ける部分もあると思いますが、この活動でその若人の未来、土地家屋調査士の未来、日本の未来が少しずつでも明るくなると確信を得ています。

 

土地家屋調査士の世界も過度期、転換期にさしかかっている時期ではないでしょうか。

謂わば『梅雨』、そして『雨降って地固まる』、今抱えてる上記のような事柄を払拭し、地を固めることにほんの少し、微力でも貢献できればこんな私でも土地家屋調査士になって良かったと思えるでしょう。

 

令和6年6月25日 湘南工科大学附属高等学校2年生に向けての講義

【働く事をリアルに感じ、体験することで将来の選択肢のきっかけにする】

にて

 

~スピンオフ~

 

 

教壇にたったのは石垣先生と石垣先生でした。

父と子、湘南第一支部では知らない方はいません。

 

お二人とも講義はもちろん、仕事もバリバリ!

 

そして、講義終了後、学食でお茶をし、昼食をとろうとしていました。

集結した土地家屋調査士の皆様は学食って懐かしいな~なんて会話をしていました。またスポーツが盛んな学校でしたから部活の話をしたりと久しぶりに少し学生気分を味わうこともできました。

 

各々が頼んだメニューが机の上に並んだころ、

 

石垣先生(父)

「チキンカツ多いな、駿くんあげるよ。」

 

石垣先生(息子)が頼んだメニューは本日のオススメ「野菜たっぷりあんかけ焼きそば」

 

石垣先生(父)

「野菜食べたいから、駿くんもらっていい?」

 

そんな仲睦まじいお二人のやりとりを拝見させていただきました。

 

土地家屋調査士の前に親子であり、親子であり土地家屋調査士のお二人であり、今もこれからも土地家屋調査士の為に尽力して下さるお二人の背中はとても素敵でした。

 

そして絆というものを目で見える形で表していただいたような気がします。

 

個々の活動が、支部の活動が、各都道府県の土地家屋調査士会の活動が、連合会の活動が力を生み、そしてその活動により、麗しい土地家屋調査士の世界となる。その世界は日本の世の中には欠かせない存在となる。

150周年の際は長雨も止み、より良い光が燦燦と降りそそいでる、土地家屋調査士がキラキラ輝きながら活躍している、そしてその輝きが乱反射してまた新たな輝きを生む、絶対に。

 

 

 

ご拝読ありがとうございます。

夏を手前に暑苦しい文章失礼しました。

 

(記事・写真 湘南第一支部 若林 聡一朗)

M
E
N
Uarrow_right