県西支部では、平成31年1月24日に神奈川県立小田原城北工業高等学校にてこれから就職活動を控えた2年生を対象とした出前授業を行いました。毎年恒例となり会員16名の協力のもと、学校側との調整や実施に至るまでの準備等、スムーズに実施する事ができました。当日の天候は、快晴で風も無く出前授業に適した天気となりました。 第1部は教室で座学授業を30分、第2部は屋外施設にて4班体制で測量実習としてトータルステーションを使った逆打ち作業、3Dレーザースキャナー測量のデモを全生徒に体験してもらいました。 第1部の座学授業は塩月会員が講師を務め、ほとんどの生徒が土地家屋調査士という仕事を知らいない中、ニュースになった不動産取引事件の話をし、土地は小田原城を建物は東京タワーを例に所在・地番・種類・構造・形状・大きさなど登記簿に記載されている内容を解説した上で、記載されている情報が正しくないと不動産取引が安全に行われないことを説明しました。
また講師が土地家屋調査士になった経緯、年収、業務内容など具体的な話から土地家屋調査士の職業を理解してもらいました。後述のアンケート結果では座学の授業を理解できたと回答してくれた生徒が多かったです。 第2部の測量実習では生徒数33名で1班当たりの生徒が約7名に対し、講師が3名で実施しました。講師の会員は今まで複数回出前授業の講師を経験された方が多く、測量機器の扱い方等、生徒への説明に馴れていたので余裕をもって実習を行う事ができたのではないかと思います。
生徒は初めて扱う機械に四苦八苦していましたが、実務に近い作業をすることで、楽しかったという意見や良い経験になったという意見をもらいました。また3Dレーザースキャナー測量のデモを行い、最新の測量技術を見てもらうことができました。
県西支部の出前授業は今回で10回目の節目を迎えました。実習を受けた生徒のうち10名が今年の測量士補を受験することもあり、出前授業へ取り組む姿勢の真剣さを感じております。アンケートからも将来役に立つ、職業の選択肢になるなど、出前授業が生徒によい影響を与えていることを感じさせられました。 実習の最後にアンケート調査を実施し、結果は以下の通りでした。 1.座学授業の内容は理解できたか? 理解できた76% 半分は理解できた21% 理解できなかった3% 2.測量実習、作業内容は理解できたか? 理解できた79% 半分は理解できた18% 理解できなかった3% 3.現場作業班の講師の印象はどうだったか? 優しかった91% 普通9% 怖かった0% 4.将来の役に立ちそうか? 役に立つ73% わからない24% 役に立ちそうでない3% 5.土地家屋調査士という仕事を知っていたか? 知っていた6% 聞いたことはある27% 知らなかった67% 6.土地家屋調査士の仕事に興味を持ったか? 興味を持った55% どちらともいえない36% 興味を持たなかった9% (記事・写真 県西支部広報員 青木 一高)
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