平成30年度の幸区民祭は10月20日土曜日、幸区役所敷地内にて開催され、昨年と同じ場所に出店させていただきました。当日は天気も良く、10時の開始時より多くのお客様で賑わい、我々調査士のブース前も人通りが多くなっていました。
今年は、昨年までの風船配りから付箋及びティッシュの配布を行いました。付箋は小学生以上の子供から大人まで、かなり好評で通りを行く人々に次々と受け取っていただけました。 ただ、皆様に笑顔で快く受け取っていただけるものの、『土地家屋調査士』としてのアピールについては少し疑問を感じました。受け取ってそのままブースの前を素通りし、何の団体が活動しているかを気に留めていただけたのか?風船より配りやすく短時間で用意した数が不足してしまいそうになる事態もあり、そのあたりは改善が必要かと思われます。 相談件数は例年と変わらず数件で、通りすがりに相談される方がほとんど。資料等を用意されてという方はおらず、質問内容も境界に関してというより越境・相続等に関するものでした。
今年多かったのは、例年パネルにて掲示している境界標の写真を見て「これってなんですか?」との質問です。小学生を連れた親御さんや高齢者の方々、中学生くらいの子供たちからも質問がありました。
具体的な登記や測量の案件を経験される方は少なくても、身近にある境界標を見たことのある方は多いはず。しかし、「境界標」って?何となくは分かるものの、ちゃんと説明を聞いたことはなく、どんな意味があり、どのような経緯でそこに存在するのかを知っている方は少ないのだと感じました。そしてその意味についての説明を聞き「あら、結構大切なものなんだね」と気づいていただければ、それで立派な広報だなと。ついでに業務としている資格者がいることを知ってもらえれば…。来年からは以前のように幸区民祭でも実際の境界標を用意したら良いと思いました。 個人的には、例年の「風船おじさん」で、幼い子供たちの笑顔で癒されるのも良かったなと感じ、それがないことに少し寂しさを覚えた今年の幸区民祭でした。
(記事・写真 川崎支部幹事 中村 拓司)
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