平成30年9月22日(土曜日)から24日(月曜日)の2泊3日にわたり、千葉県千葉市美浜区の幕張国際研修センターにおいて第39期土地家屋調査士新人研修会が開催されました。この研修会は登録後1年以内の会員および新人研修未受講の会員を対象とし、日本土地家屋調査士会連合会の委託により、関東1都10県からなる関東ブロック協議会が開催するもので、約140名が参加しました。そのうち神奈川会からは26名(本年度新人18名、過年度未修了者8名)が参加しました。 この研修会は、新人研修会としているものの、講義内容は濃く、またレベルの高いものであり、私たち土地家屋調査士の専門知識と専門技能を学ぶ良い機会ともとらえられます。筆者は平成21年度(第30期)において、この研修会を受講しておりますが、改めて聴講すると自分自身の業務を顧みることが出来、また、それに充分に堪えるものであると感じました。 以下に、土地家屋調査士新人研修会プログラムと講師を紹介致します。 《第1日目》 1.会員心得 土地家屋調査士の職責と倫理 講師:日本土地家屋調査士会連合会 財務部長 鈴木泰介氏 2.調査・測量実施要領 講師:茨城土地家屋調査士会 副会長 齊藤 修氏 3.法律の基礎知識 講師:日本土地家屋調査士会連合会 社会事業部理事 丸山晴広氏 4.土地・建物の所有及び利用上の規制関連法 講師:日本土地家屋調査士会連合会 社会事業部理事 丸山晴広氏 《第2日目》 5.筆界確認の実務 講師:日本土地家屋調査士会連合会 総務部理事 大竹正晃氏 6.筆界特定制度と土地家屋調査士型ADR 講師:日本土地家屋調査士会連合会 業務部次長 清野松男氏 7.不動産登記法・主要先例・オンライン申請・不動産調査報告書 講師:日本土地家屋調査士会連合会研究所 研究員 猪飼健一氏 8.報酬の運用 講師:前日本土地家屋調査士会連合会 業務統計等検討委員 佐藤猛夫氏 《第3日目》 9.土地家屋調査士業務と法的責任 講師:東京土地家屋調査士会 顧問弁護士 山﨑司平氏 10.パネルディスカッション『土地家屋調査士の適正業務と報酬について考える』 コーディネーター: 日本土地家屋調査士会連合会 オンライン登記推進室委員 青木政直氏 パネリスト: 日本土地家屋調査士会連合会 関東ブロック協議会会長 野城 宏氏 東京土地家屋調査士会 顧問弁護士 山﨑司平氏 日本土地家屋調査士会連合会 総務部理事 大竹正晃氏 日本土地家屋調査士会連合会研究所 研究員 猪飼健一氏 筆者が受講した第30期は1泊2日の日程でしたが、その後、プログラムの見直し等がされ、現在は2泊3日の日程にて実施されております。一番の大きな違いは最終日にパネルディスカッションを導入したことだと思います。2日間の講義の締めくくりとして、今後業務で遭遇するであろう様々な事態について、パネリストの方々の生の声を聞く事が出来たことは、これから業務にあたるうえで非常に役立つものだと感じました。 また、パネルディスカッションの前に行われた寸劇は、新人調査士が陥りやすく実際に起こりえる事柄を題材とした楽しく、また考えさせられる内容でした。 この新人研修会は、講義を聴くことは勿論大切なことですが、講義後の懇親会を通じ同期の輪ができ、これからの調査士人生において同士と呼べる仲間と交流できたことに意義を感じました。 最後に受講者のみなさま。関東ブロック第39期の輪をいつまでも大切にし、職務に励んで頂けたらと存じます。3日間、おつかれさまでした。
以下写真コーナー(当日の様子)
講義風景 ↓
↓受講生代表による修了証授与式
神奈川会会員 集合写真 ↓
(記事・写真 研修部理事 小川 城雄)
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