平成30年3月14日の水曜日、相模原支部では神奈川県立相原高等学校(以下、相原高校)で5回目となる出前授業を行いました。
スケジュール 8 :30 集合 9 :00 座学 土地家屋調査士って何するの? 9 :30 測量実習 逆打ち作業の体験 11:10 自動追尾TSの実演 ドローンの実演 11:45 教室で質疑応答 12:15 終了 今回、学校側から「女子生徒の中にも測量に興味を持つ生徒がいる」、「男性が圧倒的に多い職場で女性が通用するのか不安に思う子が多い」、「些細なことが気になって(測量関係の職場に)就職をあきらめる生徒もいる」との話がありました。そこで、女性の立場から土地家屋調査士業界について話をしてもらうため、湘南第一支部の田中明子会員に参加してもらい、女子生徒との交流をお願いしました。
女性が活躍できる環境を目指して
人手不足が叫ばれる昨今さまざまな業界で、労働力として女性が活躍しやすいよう、職場環境の見直しが行われています。人手不足(後継者不足)は土地家屋調査士業界も例外ではありません。しかし、男性中心のため女性が土地家屋調査士として、また補助者として活躍するにはハードルが高いのも事実です。 汚れる現場仕事を女性は敬遠する? そんなことはありません。相原高校環境緑地科の生徒は、男女とも作業着 を着て、現場実習をしています。むしろ「そういうこと」が好きで入学して きた生徒たちです。実際、卒業後は造園業などで現場作業をバリバリこな しています。 女性は力が無い? 確かに男女で体力差はあります。しかし、そこは男女で役割分担を工夫し たり、道具を活用することでカバーできるでしょう。誰でも年をとると体 力は衰えます。筆者の事務所では大きな境界杭の埋設用に超小型のチェーン ブロックを常備しています。また、発電機も小型軽量のものに変えました。 現場でトイレに行きたくなったらどうする? 昼休みだけでなく、10時と15時にきちんとトイレ休憩を取ることでほ ぼ解決できます。一見無駄に思えますが、規則正しい作業スケジュールは 作業効率の向上につながります。 事務所に更衣室はある? 女性が着替えやすいよう、気を使いましょう。事務所のレイアウトを工夫 できませんか? トイレはきれい? なかなか男女でトイレを分けるのは難しいと思います。しかし、常に清潔 に保つだけでもトイレ環境は劇的に向上します。除菌シートを常備する のもよいでしょう。ちなみに便器の蓋は閉めるのがマナーです。 いかがでしょう?「ウチの事務所に女性はいないから・・」いえいえ、女性が気持ちよく働ける職場は、男性にとっても働きやすい職場です。これを機会に女性が活躍できるよう、職場環境を見直してみませんか?
(記事・写真 相模原支部会員 中川 裕久)
|