会長からのご挨拶

　神奈川県土地家屋調査士会のホームページをご覧いただき、まことにありがとうございます。

　土地家屋調査士は、昭和25年に制度が誕生してから、不動産の表示に関する登記及び土地の筆界を明らかにする専門家として、その業務に取り組んできました。

不動産の表示に関する登記に必要な土地または家屋に関する調査や測量のほか、筆界特定の手続の代理、不動産の取引に関与する調査測量、官公署に提出する図面の作成、裁判手続への関与など、私たちが携わる様々な業務が、不動産に関する権利を明確にすることにより、国民生活の安定と向上に貢献しています。

　当会は、県内に事務所を開設している土地家屋調査士である会員の品位を保持し、業務の改善・進歩を図ることを、事業の主な目的としています。会員に対して指導や研修を行うことにより、会員の業務の品質が向上し、それが不動産にかかわる皆さまの安心に結びつくよう努めています。

　また、土地の境界についての問題に悩む方のために、境界問題に特化した境界問題相談センターかながわを開設しています。公正中立性を確保するための厳格な基準を満たすものとして法務大臣から認証された、民間紛争解決事業者です。そこでは、境界の専門家である土地家屋調査士と、法律の専門家である弁護士が協働して、複雑な問題の解決に取り組んでいます。お悩みの方はご活用ください。

　土地家屋調査士は、土地の境界を明らかにするため、関係する土地の所有者様に現地で境界の位置をご確認いただく「境界立会」という重要な業務を行います。土地の境界を明らかにしておくことは、すべての土地所有者様にとって有益なことと確信しています。土地家屋調査士からそのようなお願いがあったときは、是非ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

　私たち土地家屋調査士は、自らの業務にたゆまぬ研鑽を続け、国家資格者として国民の皆さまに信頼いただけるよう努めてまいります。

令和７年５月22日 会長　西田　貴麿