平成20年 関東ブロック協議会主催新人研修会

東京都荒川区のホテルラングウッドにて、9月13日(土)から14日(日)の2日間にわたり、日本土地家屋調査士会連合会関東ブロック協議会主催の新人研修会が開催された。
ブロック内新入会員にとって必須であるこの研修には、神奈川会26名をはじめ、東京・千葉・埼玉・茨城・群馬・栃木・山梨・静岡・長野・新潟の関東ブロック圏内の各会から総勢165名が集まり、受講した。



千葉会笠原研修委員の司会のもと、13日正午、椎名関東ブロック協議会副会長の開講の言葉で幕を開け、同ブロック協議会関会長の挨拶、そして同ブロック研修委員会中山委員長の趣旨説明及び研修内容の概略についての詳細な説明がおこなわれた。

研修は、連合会関根総務部長が土地家屋調査士法と倫理を中心に「会員の心得」と題した講演をおこない、続いて栃木会の橋本研修部長から「調査・測量実施要領」についての講義がおこなわれた。
その講義では実施要領の説明に留まらず、会員間のネットワークによる情報取得や研修会・専門書による自己研鑽の重要性を強く伝えていた。初日の最後として、連合会堀越業務部次長がオンライン申請を重点に「不動産登記法」の講義をおこなった。

講義が終わった直後の18時20分からは懇親会がおこなわれ、受講生同士和気藹々会話も弾み、名刺交換も積極的におこなう姿からも、同期生としての自覚や連帯感が感じられた。

翌14日の研修は、午前9時から始まり、千葉会鈴木業務部長が筆界の特定要素・手順を基に「筆界確認の実務」の講義をおこない、昼食を挟んで東京会原田事業部長による「土地・建物の所有及び利用上の規制関連法」の講義がおこなわれた。建築基準法等業務関連法規について、特に道路関係については具体例を挙げて詳細に説明がなされた。

両日を通じて最後の研修は、東京会の顧問弁護士である山崎弁護士による「土地家屋調査士業務における法的責任と賠償について」の講義で、職責及び義務からはじまり、刑事・行政・民事上の責任を説明、特に依頼人との契約関係、境界確認書の署名・押印や時効等相隣関係につき丁寧かつ熱心に伝えられた。

長時間に及ぶ研修にも関わらず、最後まで真剣に聞き入る受講生が多く、土地家屋調査士の今後を担う新人として、充分な期待を抱かせるものであった。



閉校式として、関東ブロック協議会関会長から各単位会代表が修了証書を受け取り、同協議会木村副会長の閉講の辞により2日間にわたる研修会を終えた。

研修部 岩倉弘和

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